団体信用生命保険(団信)とは

団信は、住宅ローンの契約者が死亡または高度障害状態になった場合に、生命保険会社から金融機関へローン残高相当額が支払われ、残りの返済が免除される保険です。民間金融機関の住宅ローンの多くは加入が必須とされており、保険料は金利に含まれている場合が一般的です(フラット35は任意加入という点が異なります)。

基本の保障(死亡・高度障害)に加えて、次のような「特約付き団信」を選べる金融機関もあります。

  • 3大疾病特約(がん・急性心筋梗塞・脳卒中)
  • 8大疾病特約(3大疾病に加え、糖尿病や高血圧性疾患など生活習慣病も対象)
  • がん団信(がんと診断された時点で残高の一部・全部が免除されるタイプ)

特約を付けると金利が0.1〜0.3%程度上乗せされるのが一般的です。保障を手厚くするほど返済総額も増えるため、他に加入している生命保険・医療保険とのバランスを見ながら検討することをおすすめします。

ペアローンとは

ペアローンは、夫婦や親子など2人がそれぞれ別々に住宅ローン契約を結び、1つの物件を購入する方法です。共働き世帯を中心に、糟屋郡でもご相談が増えています。主なメリットは次の通りです。

  • 2人分の収入を合算できるため、借入可能額が増えやすい
  • それぞれが住宅ローン控除を受けられる(要件を満たす場合)
  • それぞれが自分の団信に加入できる

ペアローンで見落とされがちな注意点

ペアローンは団信も2本立てになる点に、見落としが起こりやすいポイントがあります。

  • 片方が亡くなった場合、団信で完済されるのはその人が契約した分のローンのみです。残されたパートナーの分のローンは、そのまま返済を続ける必要があります
  • 収入合算で借入額を増やしている分、どちらか一方の収入が減った場合の家計への影響が大きくなりやすい
  • 離婚や住み替えの際、名義や持分の整理が単独ローンより複雑になりやすい
  • 諸費用(事務手数料・登記費用など)が2本分かかる場合がある

似た仕組みに「連帯債務」「連帯保証」がありますが、こちらは1本の契約を2人で背負う形になり、団信の扱いも商品によって異なります。ペアローンとは仕組みが異なるため、金融機関の説明資料で違いを確認しておくと安心です。

加入時に確認しておきたいこと

団信への加入には、健康状態の告知が必要です。持病や治療歴によっては、通常の団信に加入できない場合があります。その場合の選択肢として、次のようなものがあります。

  • 引受基準緩和型団信(告知項目を絞った団信。金利は通常より高めになることが多い)
  • 団信への加入が任意のフラット35を検討する

金利タイプ(変動・固定)の選び方については「住宅ローンの金利、これからどうなる?」、変動金利の急激な負担増を抑える仕組みについては「5年ルール・125%ルールの基礎知識」もあわせてご参照ください。

まとめ

団信は「入っておけば安心」というだけでなく、特約の内容や保険料負担を自分の状況に合わせて選ぶことが大切です。特にペアローンは、片方に何かあった際に残る返済リスクを、契約前にしっかり理解しておく必要があります。具体的な保障内容や告知の要否については、取扱金融機関に直接ご確認ください。

糟屋郡での住宅購入・住み替えのご相談は、oota不動産のかんたん無料査定やお問い合わせフォームからお気軽にどうぞ。資金計画のご相談も承っております。