売却には、どれくらい時間がかかる?
不動産の売却は、相場調べ・査定から引き渡しまで、数か月から半年ほどかかるのが一般的といわれ、5〜6か月が目安とされることもあります。おおまかな流れと期間の目安は次のとおりです。
- 相場調べ・査定:約2週間〜1か月
- 売却活動(売り出し・買主探し):約3か月
- 売買契約から引き渡し:約1〜2か月
物件の種類や条件、市場の状況、買主様のご都合によって前後します。10月に動き出して年内の引き渡しを目指す場合は、スケジュールに余裕がなくなることもあります。査定の進め方については「机上査定と訪問査定の基礎知識」、売却方法の違いについては「仲介」と「買取」どちらがいい?もあわせてご参照ください。
税金は「いつの売却」として扱われる?
不動産を売って利益(譲渡所得)が出たとき、その所得は「売った年」の所得として、翌年の確定申告で申告します。
この「売った年」は、原則として、不動産の「引渡しがあった日」を基準に考えます。ただし、納税者の選択により、売買契約の効力が生じた日を基準にして申告することも認められています。一般的には、引渡しの日で考えるケースが多いとされています。なお、ここでいう「契約の効力発生の日」は、契約書の日付そのものとは限らないとされています。
そのため、「契約は12月、引き渡しは1月」となった場合、原則(引渡しの日を基準にする場合)では、売却した年は翌年扱いになります。どちらの基準で申告するかは、事前に税理士や税務署にご確認ください。
「1月1日」をまたぐと、税率の区分が変わることがある
不動産を売ったときの所得は、他の所得と分けて計算され、所有期間によって「長期」と「短期」に区分されます。この区分は、売った年の1月1日現在の所有期間で判定し、5年を超えていれば長期、5年以下なら短期です。一般に短期のほうが税率は高く、長期は短期の約半分とされています。
売った年が年内か翌年かで、判定の基準となる「1月1日」も変わります。購入してから5年前後の物件では、引き渡しが年内か年明けかで、長期・短期の区分が変わる場合があります。ご自宅の購入時期を、一度確認しておくと安心です。売却時の税金の基本については「糟屋郡で不動産を売却したときの税金(譲渡所得税)の基礎知識」もあわせてご参照ください。
年内・年明けで比べたいポイント
- 所有期間(長期・短期)の区分が変わらないか
- 3,000万円特別控除など、使える特例の要件や期限に影響しないか
- 引っ越しや住み替えの時期
- 売却益(譲渡所得)の見込み
特に相続した空き家には、相続開始から3年を経過する日の属する年の12月31日までに売却する必要がある特例(空き家の3,000万円特別控除)があります(ほかにも要件があります)。「年内に急いだほうがよい」場合と、「焦らず年明けにしたほうがよい」場合があるため、個別の事情に合わせた判断が大切です。詳しくは「相続した空き家を売るなら今のうち?」、「使えないときはどうする?」のコラムもご参照ください。
まとめ
売却には数か月から半年ほどかかることが多く、年内引き渡しを希望する場合は早めの準備が欠かせません。また、引き渡しの時期が年内か年明けかで、税金の区分や特例の使い方が変わる場合があります。税務の取り扱いは個別の事情により異なりますので、詳しくは税理士や税務署などの専門家・窓口にご確認ください。
oota不動産では、実家や空き家の売却に関するご相談や、かんたん無料査定を承っています。「うちの場合はいつまでに動けばいい?」といったご質問も、お気軽にお問い合わせください。
※本文は、国税庁の公表資料や税理士・不動産会社などの解説に基づく一般的な内容です。売却にかかる期間や税制は変わることがありますので、最新の内容は国税庁のホームページ等でご確認ください。